2.5次元のつぶやき

ブログという名の公開処刑です。漫画家志望(切実)( `・∀・´)ノヨロシク

【映画】ワンスアポンアタイム、アドアストラ



 久々のクエンティン・タランティーノ監督作品は 実際に起きた


ハリウッドを震撼させた事件の一つ、【シャロンテート事件】を基軸に


時代の波に乗れず仕事があまり来なくなった落ち目の俳優をレオナルド・デカプリオが


えんじ、そのスタントマン兼付き人をブラッドピットを演じるという2大スターの


顔合わせが話題をさらった作品である。


そうそうこの記事を初めて読む人に忠告しておきたいのがこれから見る方は


【ネタバレ注意】だ。それでもいいという方だけ下に進んでください。


 




映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』予告 8月30日(金)公開



  とはいえ【シャロンテート事件】知らないと何のことかわからないと思うので





【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド】見る上で必須な予備知識講座 シャロンテート殺人事件とチャールズマンソンについて




  チャールズマンソンという「ファミリー」というカルト宗教を信仰する集団の


「リーダー」であり、【戦場のピアニスト】でお馴染みの「ロマンポランスキー」


監督(元はローズマリーの赤ちゃんというミステリー映画を撮っている)の奥さんが


当時監督の子を身ごもっていたにもかかわらず惨殺されるというハリウッド史上


最悪な事件、実話のエピソードをこの映画の中に挿入しているわけです。











とは言えあくまでメインはレオ様とブラピのやり取りで落ち目の役者でアル中


そのくせプライドだけは高い主人公。


そんなダメ役者をなだめつつ雑務を淡々とこなすけど本業の役者としての仕事を


心待ちにしている。


ブラピ演じるクリフとの日常が作品の3分の2を占める。


作品は1969年のハリウッドの時代の移り変わりカルチャー、


エンターテイメント業界の光と影。ヒッピーに代表される価値観の変化などが


描かれている。


さてここまでは作品紹介なんだけど肝心な見どころは作品終了10~15分間に


凝縮されています。


オチはヒントとしてはタランティーノ監督作品ですから当然 B級サスペンス作品が


得意なわけですからそれに似あったラストなわけです。


なので レオ様、ブラピの二人につられて見に行った方は面食らったかもしれません。





映画『アド・アストラ』予告編60秒 9月20日(金)公開





 ほぼ同時期に公開された【アド・アストラ】は全く対照的な作品です。


配給元がアメリカということもあっててっきりハリウッド映画だと思いました。


なんか「宇宙エレベーター」だか「電波塔」だかわかんない地球とうちゅうを結ぶ


縦長の建造物の修理を任されたブラピ演じる「ロイ」は作業中に事故に巻き込まれたり


妻との関係がうまくいかないけど自分の感情を表に出せず悶々とした日々をすごくのだけ


れどそれもこれももとはといえば「地球外生命体」の存在を信じてやまず、調査しに行っ


ったきり帰ってこない親父のせいだという強引なこじつけの元でも地球にいるのは


それはそれで居心地が悪いし、じゃあ親父探しに行くわ。


というのがあらすじである。







この作品の雰囲気に似ている作品の引き合いに出すとするなら一番近いのは


【オデッセイ】かもしれない。


マッド・デイモン演じる宇宙飛行士が火星探査中トラブルに巻き込まれ


いうなれば【南極物語】の観測隊の犬同然火星に一人取り残されるんだけど


自身の知恵と知識で様々なピンチを脱し遠く離れたクルー、チームと遠隔操作で


やりとりし、奇跡の地球帰還をめざす。というストーリーだ。


 話が脱線した最近はこういった派手な演出、エンターテイメント性に富んだ作品より


ドキュメンタリー性のある作品のほうが好まれる傾向にあり、アド・アストラも


そういった作品の一つだ。



  そんなアド・アストラの総括だが一言で言うなら




   遠くまで徘徊してしまった認知症の父親を連れ戻しに行く息子の話。


 
みたいなもんだ。


天王星近くに父親の探査船から電波をキャッチしたことを宇宙開発チーム(?)と


いうより【宇宙軍】といったほうがしっくりする制服姿のロイ基ブラピに違和感を覚える


地球から月面基地経由で火星へと行くわけだけどそこには国家の陰謀(?)も絡んで


ロイにの行く手を阻むんだけどおそらくその理由として考えられるのがロイの


父親が【人類の脅威】になるかもしれないのに情が移って殺さず連れて帰ってくるんじゃ


ないか。そうなると厄介だから始末してしまおう。というわけなんだけど


だったら最初っからこの情報は彼のは伏せておくべきではないかとか、まさか


父親捜しを断念させられるとは思ってもみなかったロイは無意味に探査船のクルーに


手をかけてしまう。


この作品の見どころとしては途中、難破船(?)と思しき船を調査中実験に使われていた


とみられるサルが大暴れ一人の調査隊の命を犠牲にする結果になった。


とか月面基地での移動中強盗に襲われ危うく命を落としそうになる。という見所以外は


特にない。


肝心な父親は時間がかかったけど天王星まで何とか無事、自動運転システムで


到着。父親の宇宙船もあっさり見つける。


予告編で散々人類の脅威になるといわれていたのでどんなに狂暴かと思いきや


普通に会話のやり取りもできるし、ちょっとぼんやりしているところを除けば


普通の年老いた老人がそこにはいた。


ただ頑なに地球へ帰還したがらない点やもうろくとしたかんじは何というか認知症患者に


似た感じがした。そのトミー・リー・ジョーンズの演技だけは一見の価値があるのかもし


れない。