2.5次元のつぶやき

ブログという名の公開処刑です。漫画家志望(切実)( `・∀・´)ノヨロシク

【マンガ読書感想文】吾妻ひでお

 ああ・・・またアル中の話題を書こうとしてる(ちなみに この方の作品のほうが

アル中ワンダーランドよりずっとまえに購入しました)

でもね この方の書く作品本当に面白いんですよ。いや題材が題材だけに本当は笑っちゃいけないんですけど、作風的に重さや暗さを半減させ深刻な雰囲気を払しょくさせるというか(これがプロのなせる業なのか?)

漫画という一つの作品としてみても完成度が高く、色々勉強になる部分があっておススメです。


 最初は【失踪日記】から読むとわかりやすいです。北海道から上京し、立て続けにヒットを飛ばすも殺人的スケジュールに嫌気がさし、失踪。ホームレスになるわけですが、

いままで私はこういうコミックエッセイを見たことはなくて、他人の人生なんて今まで興味ゼロだったのに、テンポよくなおかつコミカルに描かれた作品に見入ってしまい。

しかも何度も見返してしまうほどこの作品のファンになってしまいました。

っていうか 吾妻ひでおのファンになりました。


次に続編となる【アル中病棟】でも面白さは健在。それどころかパワーアップしてかえってきましたww

失踪してガスの配管工を経てまた失踪、そんな彼を待ち受けていたのは、アル中地獄だった。そして入院。

本作ではそんな今までタブー視されていた、(題材として取り上げるのは非常識だった?)アル中の病棟内部の丁寧で分かりやすい取材?・・・いや体験に基づいた本となっている。

不謹慎かもしれないがこれも本当に面白い(でも本来笑いというのは不謹慎なものだし)

反面教師的な意味合いでも(人生の教訓?)マンガの作品としても完成度が高いデス。

この後に出された【カオスノート】もおススメです。

説明不要のナンセンスでシュールな世界セリフもほとんど無しで一気に読めます。

感想はよくもまぁこれだけネタが思いついたなぁ。と感心しました。

出てくる女の子も可愛い!おススメです。

【マンガ読書感想文】宮崎夏次郎系

 本当はひな祭りにちなんで【童貞女子会へようこそ!】の読書感想文を書こうとしましたが、内容が 色々収集癖(コレクターというべきか?)のある作者と アイドルオタク

ジャニおた、腐女子、コスプレイヤーにハマっている女子たちがオタ活をがんばっていて

それなりに楽しんでいるよー。みたいな内容で中身はいたって健全で思ったよりも

低刺激なので、あんま書くことないなぁ。と思ってやめました。(オイ!)


 そんなわけで(このあと紹介しにくいわ!)今回は【宮崎夏次郎系】で行ってみようと思います。

なぜ作品名じゃないのか・・・。それは、もはやこの方のペンネームが一つのジャンルとなっているからです。(たぶん本人もそのつもりで系としたのでしょう)

モーニングをよく立ち読みしている割にはそういえばこの方の作品は、読んでないなぁ。

というか、失礼な話単行本になって初めてこの方の作品というものを知って、単純に

表紙に描かれている女の子が可愛いな、と思い買ってみたんです。


 感想はとにかくシュール!しりあがり寿の世界観とタイの漫画家 タムくんこそ ウィスト・ポン二ミットさんの絵柄に通じるものがあって 昭和の香りが漂う懐かしい感じがして、平成生まれの方からすれば、全く新しい感じの作品です。

(ガロに載っていそうな感じと言っても伝わりにくいだろうな)

だから、私よりも年上だろうなと勝手に思い込んでいましたが、まさかの年下!

腰ぬかしそうになりましたよ。


これを書いている今はスランプを(おそらく)脱していますが、ちょっと前まで

(何故こんな書き方かと言うと記事をまとめて書いて予約投稿しているからです。)

全然気持ち的に作品に向かおうという気になれず(プライベートで色々あって疲れてまして】約1カ月ほどくすぶってまして、創作活動が滞っていました。

そんななかで、この方の作品に出会って、最初は【夕方までには帰るよ】新興宗教に

ハマった両親と独り暮らしなんだけど色々あって引きこもってしまった姉を救出すべく

アパートにのりこむ色々救われない系の不憫な主人公と自分を重ね合わせて、考えさせられる作品となりました。


【僕は問題ありません】は問題だらけな不器用な人々の日常をちょっと変わった目線で

描いている現代版おとぎ話で、いま日本の若者の抱えている問題や苦悩を非日常的な設定に(SFやファンタジー)当てはめ話がまとめられてます。


最後に【HolyTown(ホーリータウン)】はあまりにもぶっ飛んだ内容なので

流石の私もついていけませんwww

上記の上二つはほかの人に内容を説明しろ。と言われたら説明できますけど、この作品は

言葉では説明できないほど奇想天外(よく言えば自由度の高い、芸術性の高い)作品

なんですよ。としか言えません。でもこの作品の中で印象に残っているセリフがあって

小説を書いている少年におじさんが「そりゃあ書くのがつらい時もある肝心なのは 途中で投げ出さないことだ」と言っているシーンがあって、なんだかそれが自分に言われている気がして、確かにそうかもな・・・。と思いました。


あ・・・【変身のニュース】がまだですがこれが公表される頃には読む予定です。

【マンガ読書感想文】うちの妻ってどうでしょう?

 独身の私にとって結婚生活というのは未知の領域でして、他人と一つ屋根の下で暮らすということがどういう事なのか全く想像出来ないんですよね。

まぁ、当然のことなのですが、期待と好奇心だけでなく多少の不安もあるので、予行練習・・・(シェアハウスのことか?)というわけにもいかず、今日に至っているわけです。


 そんな私が 出会ってしまったのがこの【うちの妻ってどうでしょう?】という作品でした。ほぼ同時期に【僕の小規模な生活】というマンガを出しているのですが、内容はほぼ同じであるといって差し支えないでしょう。

こういったパターンは珍しいのではないでしょうか?


  普通のコミックエッセイはどちらかと言えばほのぼのとしているのがうりで立ち読みも

サクッと出来てコンビニに立ち寄るがごとく軽い気持ちで試せるそこが良さだったりします。しかし、福満しげゆきの作品は一瞬絵的にとっつきやすそうに見えて実は一癖もふた癖もある、読む人を選ぶ(上から目線ですみません)コミックエッセイなんですよ。

しかも、エロあり、ヴァイオレンスありの・・・。


 エロって言っても大したことないんですけどね。作者の奥さんがパンチラするくらいなんで・・・。え?色々変じゃないかって?そうかな?

あとヴァイオレンスっていうのは察しのいい方はお気づきかもしれませんが、DVのことです。蹴ったり、殴ったりするんですよ・・・。

奥さんが、え?正直ひくわー。って?そうですか?

今更ですがやっぱり感覚がズレてんのかなぁ?・・・あ!でもこんな私でも多少作者の

考え方で引っかかる部分はあるんですよ?

この作者の男尊女卑な考え方についていけない部分とか・・・。え?そこはそんなに

重要じゃない?そうですかこの本については単に夫婦の日常だけでなく中堅漫画家の

苦悩や漫画家として気を付けたほうが良いことにもふれたいるので、まさに漫画家志望の人にはうってつけの一冊になっています。