【マンガ読書感想文】NANA
少女漫画と言えば男性が女性をリードするものだった。
少年漫画に登場するヒロインもまたヒーローに助けられリードされているいわゆる
男性の理想とする(ちょっと意地悪な言い方をすればいう事を素直にききそうな)
女性像がそこにはある。
しかしこの【NANA】は一味も二味も違う今までのヒロインとは勝手が違うのである。
勝手が違うというかこの話の主人公のうちの一人【小松奈々】はよく言えば自由奔放であり、悪く言えば自分勝手である。
私は、初めのころこの小松奈々のことが嫌いだった。
先ほども述べたように本来少女漫画においてはヒロインは男性にリードされ女性はそんな男性に従い思いを寄せるそれがお決まりであった。
しかし本作では立場が逆転する。
リードどころか振り回すそんな一面があるのだ。だから嫌だった。
どのくらいいやかというと4から5巻で一度1から2年(もっと長かったかな?)読むのを
止めている。
それでもまた読むのを再開したのはもう一人の主人公大崎ナナが好きで続きが単純に気になったからだ。
彼女は奈々(以降あだ名がハチなのでハチ)とは対照的に歌手という自分の夢に向かって
東京に向かう列車の中で二人は出会い意気投合する。
二人には共通点と異なる点があった。それは二人とも思いを寄せる男性がいて
彼を追って東京に向かうのだった。
ただ ナナには歌手になるという夢というか人生の目標があった。
ハチにはそれがない。故にいつも行き当たりばったりな人生を送ってる。
自由と言えば自由だがそのだらしなさ故恋愛も行き当たりばったりなのである。
どちらのキャラを応援したくなるかで読者の性格、いま置かれている状況が見えてくるのが面白い。
女性から熱い支持を得ている少女漫画は数あれど男性からも支持を得ている少女漫画は
少ない。気になる方は一度試しに読んでみては?
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